例えばベッドひとつにしてもカタログを開いてみるとたくさんの種類が掲載されていてどれを選べばよいのか迷ってしまいます。
まずは、介護を受ける方のお身体の状況と、どの程度の介護が必要であるかをしっかり把握することから始めましょう。
いま、どんな状況であるかを知る上で「ひとりで歩けるか」が大切なポイントになります。歩くことは日常生活を送る基本であり、それによってどの程度の介護や手助けが必要なのかがわかるからです。
次の4つの分類から、いまの状況に一番近いものを選び、その内容に合った介護用品を揃えていくことから始めてみてください。
日常生活をひとりで送れている場合には、できるだけそのままの生活を続けられるよう、必要最小限のもので十分です。転倒などでのケガを防ぐためにつえやお風呂の滑り止めなどを使うとよいでしょう。
歩くことに少し不安はあるものの、日常生活をある程度ひとりで送れている場合には、自分で動くことを補助してくれる介護用品を選び「過保護」にならないように気をつけます。つえや歩行器、手すりの取り付けのほか、1モーターの介護ベッドや入浴用の椅子など、動きの負担を軽くできるようにするとよいでしょう。
ひとりで歩けない場合にはいろいろと介護が必要になってきますが、寝たきりにならないよう、手助けがあれば動けるような介護用品を揃えましょう。ベッドから降りやすい介護用ベッドや、お風呂やトイレまで移動するための車いすや歩行器などを用意し、ベッドから降りて生活するようにします。
寝たきりの方を介護するのは大変です。介護する方の負担を軽くするための介護用品を選びましょう。ベッドの隣に置ける尿取り器、差込み便座なども必要になります。
介護ベッドは、介護を受ける方がどのくらい自分で動けるか、介護をする上でどのような動きができるとよいかを基準に、どのような動きの機能があればよいかで選びます。
介護ベッドにはおもに、動作するモーターが1つのもの、2つのもの、3つのものに分かれています。必要な動きのできるタイプを選ぶようにしましょう。
ベッドは身体のサイズに合ったものを選ぶことが大事ですが、ゆっくりできるからと必要以上に大きなのものにしてしまうと、身体の向きや位置を変えるときに届かないなどの不便が生じることもあります。介護のしやすさも考慮しておきましょう。
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